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日高敏隆『ネコの時間』

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本日休業、写真のみです。
日高敏隆『ネコの時間』を読みました。
(日高の高の字ははしごだんのほうの字)

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タイトルはこれですが中身の大半はネコ以外の生き物の話題です。
どれも動物行動学の第一人者の鋭い視点で生き物について語られていて興味深いです。
文章も洗練されています。
蝶の鱗粉が雨や霧の水分をはじくさまを描いたくだりなんて、うっとりします。

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モンシロチョウが赤い色を暗闇の色として認識するという話のタイトルが「赤の暗黒」。
かっこいい。しびれます。

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新築祝いにうなぎを注文しにいったら、そこにたくさんのねこがいて、もらうことになってしまったそうです。

毛並みも色つやもよく、かわいいのばかりである。「一匹どうですか?」といわれて「まあ、ちょっと考えてから」といったものの、こちらがネコ好きなことはたちまちにして読まれてしまったのだろう。三日後の夕方には、何人前かのうなぎと一緒に、牝(めす)の子ネコが配達されることになった。

…という描写も好き。
その後、うなぎ屋の娘(ネコ)は次々子猫を生みます。
先生、避妊手術を受けさせなかったんですね(゚ーÅ)

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Kindle版がまだなかったので紙の本で買いました。
しおりというか小さいパンフレットがはさんであって、寄藤文平さんの文がまたよかった。

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このSTANDRD BOOKSシリーズは、科学と文学、双方を横断する知性を持つ科学者・作家の珠玉の作品を集め、一作家を一冊で紹介するそうです。
他の作家のも面白そうなので、読んでみたくなりました。

海月ファームだより(1)~(3)kindle版
発売中

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No title

『ネコの時間』は最新刊のようですが、
(恥ずかしながら)日高敏隆氏の本は読んだ事がなかったし
興味深そうな内容に思えるので、
図書館で日高氏の本を少し読んでみたいと思いました。
 
>寄藤文平さんの文がまたよかった。
手書き文字の事には凄く興味が湧くんですよ(笑)
自分は手書き文字に凄く拘りがあるので、
他人がどういう手書き文字に魅かれるか?とか
どう評価されているのか?なんて事ですが・・
文字にその人の人柄や人生観のようなものが
詰まっているように思えるんですよね~



★チョコミントさん>

日高敏隆さんの本は専門的な内容でも文章が読みやすいです。難しいことを平易な表現で書くのって、大事なことだと思います。
私は字が下手で筆順もおかしいと言われているので、人前で字を書くのが苦手です。
でも個性的な字は誰の字かわかって楽しいです。メール全盛ですが手書きの字もすたれないでほしいものです。

魅かれます…

>何人前かのうなぎと一緒に、牝(めす)の子ネコが配達されることになった。

このくだりでハートを鷲掴み! 
なんて簡潔!そこはかとないユーモアがある!
私も読んでみようと思います~ (^^)
文章を書く勉強になりそう(動機不純)
最近は野菜の作り方とか、簡単料理とか実用的なものばかりでしたので…(^m^)

No title

STANDRD BOOKSシリーズも日高敏隆さんのことも知りませんでした。
ちょっとググったら、このシリーズには、神谷美恵子さんというハンセン病に寄り添い続けたという精神科医の方の本も入っていました。
海月さんと、見えないところで繋がっているような気がしちゃいました。
シリーズを図書館で探してみよう(^^)

写真は上から
ナツちゃんと海月さんのお手々と本、フユちゃんとコマ姐さん、ハイビスカス挟んでコマ姐さん、エビスちゃん、アサヒちゃん
で、どうでしょう?(^◇^)

No title

私も知りませんでした。 亡くなっておられるのですね。
コンラート・ローレンツの翻訳もなさっていたとか。
うなぎのおまけが猫さんですか。 長閑な時代だったのかな。 昔は避妊手術はしなかったです。 
うちで飼っていた犬も、小学校から帰ったら子犬が産まれていて驚きました。 鍵っ子だったからプチパニックでした。(苦笑)

↓ 私も猫舌です。 熱すぎるお茶とかコーヒーとか、火傷させる気かと疑ってしまいます。
でも今日は暖かい物が食べたい寒さです。

★お返事

★木村カエルさん>
鰻屋のくだり、いいでしょ。
実用書も大好きですが、たまに本を読むのも新鮮でよかったです。
年取ると字が見えづらくなるので、見えるうちに読んでおかないとと思う四十路の私( ̄∀ ̄)

★ゆめたさん>
STANDARD BOOKSの綴りを私、間違えて書いてました〜^^;
神谷美恵子さんの本、私も本の帯を見て気づいて、おおっと思ってさっそく取り寄せました。
ハイビスカスの次がエビス、アサヒ、キリンです。
三姉妹はやっぱり難しいですね( ̄∀ ̄)

★REIさん>
語学も堪能でいらしたそうですよ。外国語ができる人、尊敬します。
私も20世紀までは猫の不妊手術をしてなかったです。
実家の柴犬ミックスのチビコロも、雪の朝に父が心配して小屋をのぞいたら出産していたそうです。
近所で犬を放し飼いにする家があってね( ̄ー ̄;
お家の人がいない時に出産を目撃したらびっくりでしょう。
REIさんも猫舌仲間なのね。
猫舌は富裕層がなるという説を支持したいところですが、私は親が忙しくてできたてを食べることがなかなかできなかったのが遠因かも。
プロフィール

海月

Author:海月
動物の世話に追われる零細漫画家、古林海月

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